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樹脂とは?種類やプラスチック・ゴムとの違いを徹底解説

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さまざまな種類の合成樹脂が登場してきたおかげで、樹脂は身近な存在になりつつあります。 その一方で、特性や種類が多く選択や用途に迷うこともあるでしょう。 本記事では、樹脂についての解説とその種類、プラスチック・ゴムとの違いについて解説します。

目次

樹脂とは樹木からの分泌液が固まったもの

元々、松脂(マツヤニ)や漆などの樹皮を傷つけると樹液が得られ、この樹液が空気に触れて固まったものを樹脂と呼んでいました。
現在は、合成樹脂と区別するため「天然樹脂」と呼ばれることもあります。
天然樹脂は採取できる量が少なく貴重で、取り扱いの手間がかかってしまいます。
代替品として、主に石油を原料として、天然樹脂に性質や外観を似せたものが作られているのです。これを「合成樹脂」と呼びます。
天然樹脂と合成樹脂を合わせて「樹脂」と呼ぶことがほとんどです。

樹脂は全部で4種類

樹脂のなかでも自然界から得られ、化学合成しない樹脂のことを天然樹脂と呼び、植物由来と動物由来があります。
合成樹脂は、化学合成を利用し得られる樹脂のことで、大きく熱可塑性と熱硬化性の2種類に分類が可能です。
ここではそれぞれの代表的な原材料と特徴を紹介します。

植物由来の天然樹脂

天然樹脂のなかで、植物由来の樹脂を説明します。

代表的な原材料

特徴

松脂(マツヤニ)

・マツ科の樹皮を傷つけて得られる樹脂

・主成分はロジンとテレピン油

・弦楽器の弓に塗布し、滑りを調整する

漆(ウルシ)

・ウルシ科の樹皮を傷つけて得られる樹脂

・主成分はウルシオール

・食器や家具、建築物の塗料

琥珀(コハク)

・数千万年前~数億年前、樹木の樹脂が化石化したもの

・過去、船舶や軍艦などのサビ止めとして使われていた

・現在では、宝飾品や工芸品としての使用が多い

天然ゴム

・ゴムノキの樹皮を傷つけて得られる樹脂

・反発弾性や機械的強度に優れる

・自動車のタイヤ、ホース、ゴム手袋などに使用される

動物由来の天然樹脂

天然樹脂のなかで、動物由来の樹脂は以下のとおりです。

代表的な原材料

特徴

膠(にかわ)

・動物や魚の皮や骨、筋が原料

・煮出すことで、コラーゲンやゼラチン質が溶け出し、
これを濃縮したもの

・接着剤や絵の具の材料などに使用される

シェラック

・樹液を吸ったラックカイガラムシの分泌物

・天然樹脂のなかで唯一、熱硬化性樹脂

・食品のコーティング剤や塗料、接着剤などに使用される

カゼイン

・原料は牛乳のたんぱく質

・べっ甲に似た質感をもち、カゼイン樹脂とも呼ばれる

・ピアノの鍵盤、サイコロ、ボタンなどに使用される

べっ甲

・ウミガメの1種であるタイマイの甲羅から取れる希少な
天然樹脂

・職人による技術の差が仕上がりを左右する

・工芸品や装飾品などに使用される

熱硬化性の合成樹脂

合成樹脂のなかで、熱硬化性の樹脂を説明します。

代表的な原材料

特徴

ポリウレタン

・ポリオールとボリイソシアネートとの反応で得られる
ウレタン結合を持つ樹脂

・柔軟性や弾性に優れる

・梱包や緩衝材などに使用される

エポキシ樹脂

・プレポリマーと硬化剤の混合で得られるエポキシ基を
もつ樹脂

・液体から固体の樹脂があり、用途の幅が広い

・接着剤や塗料などに使用される

フェノール樹脂

・フェノール類とホルムアルデヒドの反応で得られる
3次元網目構造を持つ樹脂

・熱硬化性樹脂のなかでも特に、耐熱性や難燃性に優れる

・フライパンの取手や電気製品の基盤などに使用される

メラミン樹脂

・メラミンとホルムアルデヒドの縮合重合で得られる樹脂

・表面の光沢感があり、耐久性に優れる

・食器や家具などに使用される

熱可塑性の合成樹脂

合成樹脂のなかで、熱可塑性の樹脂は以下のとおりです。

代表的な原材料

特徴

ポリエチレン

・エチレンガスを原料に重合反応で作られる樹脂

・合成樹脂としてシェアNo.1

・軟らかく、ポリプロピレンに比べ紫外線に強い

ポリプロピレン

・プロピレンガスを原料に重合反応で作られる樹脂

・ポリエチレンと比べて、硬く紫外線に弱い

ポリスチレン

・スチレンモノマーを重合して得られる樹脂

・透明性や剛性、防水性に特に優れる

ポリ塩化ビニル(PVC)

・エチレンと塩素の反応物を付加重合させ得られる樹脂

・高い難燃性と耐久性に特に優れる

ポリエチレンテレフタレート
(PET)

・テレフタル酸とエチレングリコールを結合させて
得られる樹脂

・ペットボトルの原料で有名

・耐寒性と透明性に特に優れる

樹脂とプラスチックの違い

代表的な合成樹脂にプラスチックがあります。
樹脂の分類に合成樹脂があり、合成樹脂のひとつとしてプラスチックが含まれるという関係性です。
プラスチックの語源は、ギリシャ語の「可塑性のある」に相当する単語であり、本来は造詣が容易な可塑性物質のことを指していました。
現在は、加熱によって軟らかくなる熱可塑性樹脂と、固くなる熱硬化性樹脂を一緒にしてプラスチックと呼びます。
ただし、JIS上は、樹脂は原料に使われる言葉であり、プラスチックは形成品に使われる言葉と定義されています。

樹脂とゴムとの違い

ゴムは熱硬化性の樹脂であり、密な架橋構造を持つため弾性が強い物質です。
軽量なものが多いプラスチックとは反対に、ゴムは重たいという特徴があります。
ゴムは、熱した金型に原料を充填し、さらに加熱し硬化させて製造します。
一方、樹脂であるプラスチックは、原料を加熱して溶かしてから、冷えた金型に流し込んで製造するのです。
ゴムは硬化時間が比較的長く、しっかり固まらないと弾性を発揮できず、もし不良品が出てしまってもやり直しできません。
その点、プラスチックは製造時の冷却時間を自在に変化させられるため、ゴムより短時間での成型ができます。また、不良品が出たとしても再生できるのです。

合成樹脂のメリット・デメリット

合成樹脂は、天然樹脂と比べて入手が簡単で種類も豊富です。
一方で、人工的に作り出しているため、自然界で分解しにくかったり火に弱かったりします。
ここでは、合成樹脂のメリットとデメリットを詳しく説明します。

合成樹脂のメリット

合成樹脂は、原料の種類も多くあり、種類ごとに特徴や特性はさまざまです。
原料の配合や分子量の違いにより、用途に応じて特性を選ぶことも可能です。
また、原料となる樹脂ペレットは安価なものが多く、熱によって加工しやすくなるため、大量生産にも向いています。
さらに、金属やゴムなどと比べて軽量で成形しやすく、デザインの自由度も高いことがメリットです。電気絶縁性も高く、ほとんどの電子部品や家電などで使用されています。

合成樹脂のデメリット

合成樹脂は、熱や硬さの特性を持つものもありますが、金属と比べると熱に弱く溶けだしてしまったり、衝撃に弱く壊れてしまったりすることがあります。
劣化もあり、使用中に樹脂の黄変・ひび割れ・欠けなどの発生が見られた場合には、耐用年数に関わらず交換することがおすすめです。
また、金属や陶磁器に比べて、表面はやわらかいため傷つきやすいです。このデメリットは加工しやすいことと表裏一体でしょう。
合成樹脂に限りますが、人工的に作られるため、自然界で分解しにくいという特徴もあります。一方、天然樹脂は多糖類やたんぱく質が主成分であり、自然界でも分解します。

合成樹脂を原料とするフィルム「ユポ」

ユポは、ポリプロピレンを主原料とし、フィルム成形法によって「ミクロボイド(微細な空孔)」を作りながら成膜されたフィルムです。
そのため、ポリプロピレンの特性を持ち、紙の様な外観と風合い、筆記特性がありながら、プラスチックフィルムが持つ耐水性や強度があります。

また、ユポは廃棄の際に資源として再利用することも可能です。
さらに、焼却しても有害ガスの発生がなく、環境保全や環境負荷へ配慮できます。

まとめ

合成樹脂や天然樹脂と呼ばれる、異なる種類の樹脂が持つ特徴やその違いについて解説しました。
現在では、多くの場面で合成樹脂を使用するため、名称や特徴を理解しておくと用途に応じた樹脂が入手できるでしょう。

ユポは、プラスチックと紙の利点を持ち合わせており、環境にも配慮できます。特性を活かして商品を作る場合には、ユポもご検討ください。

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この記事を書いた人

ユポ コラム編集部

クリエイティブ素材「ユポ」のメーカーとしての知⾒から、課題解決のヒントや開発・モノづくりに役⽴つ情報を分かりやすく発信します。

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