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リサイクルの目的と効果|ごみを減らして環境に配慮するためにできること

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近年、SDGsへの取り組みの重要性から、リサイクルに対して再度目を向ける企業が増えています。しかし、リサイクルといっても何を再利用できるのか、どのような効果が見込めるのかがわからないケースも多いようです。この記事では、リサイクルの種類やメリット・デメリット、紙やペットボトルなど、具体的な品目のリサイクル効果について解説します。リサイクルに取り組む際の参考にしてください。

目次

リサイクルって一体なに?

リサイクルとは、廃棄物などを原材料やエネルギー源として再利用することを指します。また、廃棄物削減の考えとして、リサイクルとリユース、リデュースを含め、「3R」という考えがあります。身近な物では、雑誌や段ボール、缶などもリサイクルされた物です。またスマートフォンは回収・再資源化される部材もあります。

リサイクルの目的

リサイクルの目的は、資源を再利用するためではなく、資源の循環により天然資源の消費を抑制し、環境負荷を可能な限り削減するためです。リサイクルする際に使われる資源が、新たに同じ物を作るよりも多いと意味がありません。また、リサイクルコストが大きい場合も、継続的に行う方法として、現実的とはいえません。

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日本のリサイクルの現状

環境省によると、20214月~20223月の日本の一般廃棄物のリサイクル率は19.9%で、816万トンの資源化が進んでいます。しかし、2020年のOECD34加盟国での調査によると、日本のリサイクル率の 順位は下から5番目です。

これらのデータは、一見日本のリサイクル率が先進国のなかでは 高くないことを示していますが、日本のリサイクル率とEU諸国 のリサイクル率 では、計算方法が違うという点に留意が必要です。

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参考:一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和3年度)について | 報道発表資料 | 環境省

リサイクルの種類

リサイクルの 方法にはいくつか種類があります。ここでは、代表的な3つの方法について解説します。

サーマルリサイクル

サーマルリサイクルは、廃棄物を燃やすときに発生する熱エネルギーを回収し、利用するリサイクル方法です。回収したエネルギーは、発電やボイラー、温水プールなどに使われます。「サーマル」とは熱の意味で、海外ではエネルギー回収や熱回収と呼ばれていますが、そもそもリサイクルとみなされていない場合もあります。

ケミカルリサイクル

ケミカルリサイクルとは、使用済みの資源を分解し、原材料に変えるリサイクル方法です。例えば、プラスチックのケミカルリサイクルには、原料やモノマー化、ガス化、油化させたりするなどの方法があります。

モノマー化とは、プラスチック(ポリマー)を構成する最小単位まで分解することです。廃プラスチックを油やガスに戻すこともケミカルリサイクルに含まれます。

マテリアルリサイクル

マテリアルリサイクルとは、物から物へ、材料を再利用するリサイクル方法です。代表的な物には、廃プラスチックを粉砕加工しリサイクルプラスチックを生産したり、使用済みペットボトルを繊維化させて衣類を作ったりします。資源循環に直接貢献するため、マテリアルリサイクルは、サステナビリティの高いリサイクル方法といえるでしょう。

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リサイクルのメリット

リサイクルには、方法によってそれぞれメリットがあります。順番に解説します。

ごみの量を削減できる

ケミカルリサイクルやマテリアルリサイクルでは、資源を循環させることで、焼却処分や埋立処分 されるごみの量を削減できます。一般的に、廃棄物は焼却処分や埋立処分されますが、リサイクルすることで廃棄物の総量を減らせるだけでなく、同時に焼却処分に使われる焼却炉の燃料も削減することが可能です。

二酸化炭素の排出量が削減できる

代表的な温室効果ガスのひとつである二酸化炭素は、炭素を含む物を燃焼することで発生します。焼却処分ではなく、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルを行えば、二酸化炭素のような温室効果ガスの排出量削減が可能です。

資源を再利用して節約できる

化石燃料資源や鉱物資源などの天然資源は無限ではありません。これらを人の手で再生産することは難しく、リサイクルで消費量を抑えることが重要です。リサイクルを行った場合、これら天然資源の消費量を削減でき、資源の節約につながります。

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リサイクルのデメリット

世界中で進むリサイクルですが、さまざまなデメリットもあります。ここでは代表的なデメリットを4つ解説します。

コストがかかる

使い終わった製品を資源として回収するためには、輸送費や人件費、燃料費や設備費用などがかかります。また、リサイクル製品の製造には、通常の資源を使って製品を製造するよりも、コストがかかる場合があります。こうした問題により、採算確保が難しく普及の阻害要因となることがあります。

不純物が混じり劣化する

リサイクルの際 、原料に不純物が混入する場合があります。不純物の混入により品質が劣化し、要求水準を満たせなくなる場合があります。

洗浄が必要になる

リサイクルを行う際には、汚れを洗浄する必要があります。例えば、プラスチックを再利用する際は、容器に付着した 汚れを洗浄しなければなりません。汚れがひどいとリサイクルできずそのままゴミとして処理せざるを得ない場合もあります。

同じ素材を集める必要がある

プラスチックのリサイクルには、できるだけ同じ素材を集める必要があります。廃プラスチックごみには様々な種類のプラスチックが混ざっていることが多く、リサイクル後に単体のプラスチックを取り出したい場合は、分別が必要となります。

分別には手間やコストがかかるほか、プラスチックに異物が混入した場合、再生後のプラスチックの品質が劣化したり、プラスチックをリサイクルする機械が損傷したりする可能性があります。また、複合樹脂でつくられている場合は、分別の作業が複雑になったり、分別が困難な場合があります。

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リサイクルできる物と効果

リサイクルできる物は数多くあります。以下で主な品目とリサイクル効果を解説します。。

ペットボトル

私たちが普段飲料に使うペットボトルは、もともと化石燃料が原料です。使用後は、洗浄や粉砕、溶融やモノマー化などの工程を経て、プラスチック原料になります。ペットボトルに再加工されるだけでなく、プラスチックシート、繊維などに再生されます。現在、ペットボトルの約85%がリサイクルされています。

アルミ缶とスチール缶

缶には、アルミ缶とスチール缶があります。アルミ缶は主にビールやジュースなどに使われ、軽くて柔らかいアルミニウムでできた缶です。スチール缶は鉄製で硬く、主に缶詰や缶コーヒーなどに使われています。現在、アルミ缶の約95%、スチール缶の約90%がリサイクルされています。

リサイクルされたアルミ缶のうち、約70%は再びアルミ缶となり、残りは他のアルミ製品に再生されます。スチール缶は鉄製品へと再利用されます。

スマートフォン

スマートフォンや携帯電話は、1年で約30,000台の買い替えが起きている、と言われています。現在、使われなくなったスマートフォンの約20%が、店舗や市区町村にて回収されています。回収後のスマートフォンは、重さに対して約70%が資源としてリサイクルされます。金や銀、銅などの高価な金属が回収できる 資源として再利用が進められます。

ガラスびん

ガラスびんには、何度も使えるリターナブルびんと、一度しか使われないワンウェイびんがあります。リターナブルびんには、牛乳びんやビールびんなどがあり、平均使用回数は9回です。

ワンウェイびんは回収されたあと、色別に分けてから細かく粉砕され、もう一度びんの原材料になったり、道路舗装に使用する骨材になったりします。現在、使われたびんの約70%がリサイクルされています。

紙は木材パルプと古紙から作られ、そのうち原材料に古紙が占める割合は約60%です。日本は現在、紙の原料となる木材の約70%を輸入でまかなっている状況です。そうして生産された紙の約80%が使用後に回収され、リサイクルされます。リサイクル後は、段ボールや雑誌、トイレットペーパーなど、再びさまざまな紙製品の原料として生まれ変わります。

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まとめ

リサイクルへの取り組みは、SDGsの重要性の観点からも、近年強い関心を集めるようになっています。リサイクルには種類があり、それぞれ効果も異なります。メリットだけでなく、デメリットもあるため、適切な知識を持ち、リサイクルの取り組みを進めることが推奨されます。

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この記事を書いた人

ユポ コラム編集部

クリエイティブ素材「ユポ」のメーカーとしての知⾒から、課題解決のヒントや開発・モノづくりに役⽴つ情報を分かりやすく発信します。

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